2012年10月10日水曜日

可夢偉の予選にドキドキ

 2012年のF1日本GP。小林可夢偉にとってだけでなく、見ている人にとってもFantasticなグランプリになった。予選の模様を振り返る。

 小林可夢偉のタイムは予選4位だった。
 3位のジェンソン・バトンは、ギア・ボックス交換で5グリッド降格が決まっていた。
 Starting Gridを巡り、ハラハラの夜が始まった。

 F1の予選はまず、全員が走るQ1で18から24位を振るい落とす。
 続いてQ2を17台が走り、11位以下を振るい落とす。
 最後のQ3で上位10台の順位を決める。

 可夢偉はQ3に進出したが、出走したのは、規定時間終了間際。タイムを出せるのは1回だけだった。
 アタックの最中、スプーンカーブで黄旗た降られていた。危険を知らせる黄旗区間はタイムを更新してはならないことになっている。そこを過ぎて、可夢偉は4位のタイムをたたき出した。

 黄旗区間を走り、Q3唯一の記録を出したため、すぐさま審議対象に。タイムが認められなければ最悪、記録抹消で10番手スタートになってしまう。

 一方、予選終了後、フェルナンド・アロンソとセバスチャン・ベッテルが、互いにシケインで邪魔をされたとQ3の結果に異議を申し立てた。午後4時15分から、双方を呼び出しての事情聴取があると、午後3時28分付で発表された。セバスチャンは予選1位を記録していた。

 つまり、小林は1列目スタートの可能性も出てきてしまった。

 小林は黄旗区間について、空気抵抗を低減するDRSを使わず、出力を増すKERSも使わなかったと主張。タイムは認められた。
 他方、フェルナンドとセバスチャンの騒動は、セバスチャンに今季2度目となる注意という扱いに落ち着いた。

 予選終了は午後3時だったが、決勝のStarting Gridの見通しが立ったのは午後8時近くになっていた。

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