2012年11月7日水曜日

「経済」には対象がある

今週最大のニュースは、きっと米大統領選だ。
7%を超える失業率で再選した大統領は、レーガンしかいないという(朝日新聞)。
大統領選レースは共和党ロムニーと、民主党オバマの支持率が拮抗し、接戦になっている。
選挙戦が終盤になるにつれ、ロムニーになびいた人たちの関心事は、「経済」だったようだ。


「私よりも秘書の税率が高いのは不公平」と言ったのは、富豪で知られるウォーレン・バフェットだ。
さらに、facebook創業者のマーク・ザッカーバーグも、オバマとの対談の中で、自分の税金を増やしてでも、「構わない」と述べている(ロイター)。


しかし、米国ではバフェットやザッカーバーグの感覚の方が、オカシイのかもしれない。
米国では近々、ブッシュ減税の打ち切り期限を迎える。
オバマは、年収25万ドル以上の富裕層については、打ち切り、中間層については減税を延長する提案をしている。
対するロムニーら共和党は、富裕層を含めた減税を求めている。


そのロムニーを支持しているのは、必ずしも25万ドル超の所得のある人、ではない。
そこが理解に苦しむところだ。


ロムニーは経済に強いらしい。
「経済」にも、対象がある。
もし、自分に投票権があったらと自問してみる。