高校数学を解いてみよう。
(1/2)^(x/30)=1/50
1/2のx/30乗 イコール 1/50
福島県では、死後も放射能の影響を受け続けているようだ。
朝日新聞30日付朝刊に掲載されてた「プロメテウスの罠」で、年間50ミリシーベルト以上の被曝が推定される地域では、納骨もままならない実態が描かれている。
50ミリとは、放射能作業従事者の年間の線量限度。一般では1ミリだ。
人が住めるようになるとは、1ミリを下回る必要がある。
除染(実態は放射能を移すだけの「移染」でしかないのだが)によらず、自然に減ることに頼ると仮定する。
そうすれば、年間1ミリシーベルトを下回るまで、どれくらいの時間が必要かを計算できる。
現在の放射線が、セシウム137だけを線源としていると仮定すれば、半減期は約30年。
50ミリが時間の経過だけで減っていく訳だから、上記の高校数学を解くことで、答えが得られる。
(方程式の立て方が間違っていれば、全く無意味だけれど)
計算だと、だいたいx=156程度。(計算ミスがない、と仮定して)
少なくとも、150年以上は必要だということが分かる。
もちろん、線源となる物質を右から左に移せば、右では減る。
ただ、年1ミリシーベルトを超す汚染は、国土の3%を超えており(2011年10月11日付朝日新聞夕刊)、そのすべてを「右」とすることは容易ではない。そのうえ、寄せ集める「左」が必要なことも、忘れられない。
※高校数学程度だから、だれでも知っていると思っていたのだけれど、雑談で話したら驚かれたので、防備録として、年の瀬に書き残す。