今年最高のレースは、人、それぞれだろうが、私にとっては鈴鹿だった。
小林可夢偉が、初表彰台に母国で登ったのは、感動的だった。
ところが、F1から可夢偉がはじき出されそうな雲行きだ。
ザウバーF1チームは23日、控えのエスティバン・グティエレスとの契約を発表した。
もう一つのシートは、ニコ・ヒルケンベルクと契約を済ませており、ザウバーからはじき出されることが確定した。(Sauber F1 Teamの発表、朝日新聞)
予兆はあった。
可夢偉の公式サイトに22日、「『KAMUI SUPPORT』募金ホームページ開設」とのニュースが掲載された。
十分な資金とシートを確保できなかったことが、募金ホームページの「よくあるご質問」に書かれている。
昨今のF1はpay driverという存在が、広がっている。
カネを払ってシートを確保するのだ。
もちろん、チャンピオンをうかがう超一流のドライバーには当てはまらないが、着実に広がっている。
F1ドライバーは今、世界に24人しかいないから、広告塔としての希少価値は低くない。
だから、スポンサーを引き連れてチームを渡り歩くスタイルは、今までも少なくなかった。
今は、親が大富豪というようなドライバーが出てきてしまっている。
結局、スポンサーが減っているということになるのだろう。
ホンダが、トヨタが、ブリヂストンが去った今、可夢偉がいなくなりかねない。
いくつかのチームに、若干の日本人スタッフがいるとはいえ、自動車王国日本の象徴がF1から消えてしまいかねない事態になっている。
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